15日の宮出しもそうですが、
16日の御旅所への出発時間も各屋台によって違います。
紺屋町は2時30分に集合し、
3時に御旅所へ出発します。
かき夫は前日の疲労と痛みを味わいながら、
子供達は学校が休みでウキウキで集まってきます。
道中ではだんじりやみこしと会いながら、
目指すは西條神社の御旅所。
各屋台が奉納していく中、
紺屋町は毎年だんじりの最終で入り、
お供だんじりと練ります。
今年も2台の差し上げが決まり、
小丸提灯が擦りあう距離まで寄せ合います。
自分とこながら感動でした(笑)
そして、日が昇ると今度は御殿前へ出発
ここからが面白い。
酒は進み、担き続けているため妙にテンションが高くなります。
ランナーズハイならぬ、
かき夫ハイ的な感じ。
担く、唄う、踊る、飲む、また担く。
その繰り替えし。
道中は馴染の店や人から御花を貰い、
「頑張りよるな!」
「おかげさまで、今年もええ祭りが出来ています」
そんな会話が飛び交います。
そして、御殿前に到着。
今年、団長最後の年にやりたかった事が1つ。
だんじりの手投げ。
手差しから上に放り投げます。
もう何年前だったか、一かき夫として経験していますが、
本当にだんじりが飛ぶんです。
感覚的には、「びよ~~ん」ってくらい。
これをやりたいし、若いかき夫に経験し、
自分たちは出来る!そう自信を持って貰いたかったんです。
そして本番。
手差しまでいった時点で、だんじりの中に潜り込みます。
だんじりの中で指揮をするのが、
こういう場では一番声が通ります。
そして、一呼吸置いて、
「せーの!ソレっ!!!」
何センチ浮いたのかは分かりません。
でも、たしかに浮きました。
あの瞬間のかき夫の一体感、
やってやったぞっていう高揚感。
もう涙が出そうでした。
https://www.youtube.com/watch?v=KpW7m_nmXRQ
(2時間22分あたりです)
興奮の中、
朝ごはんを食べ一休みをしたら玉津へ出発。
玉津では例年同級生で集まって飲みますが、
今年は時間が押し、軽く飲む程度しか出来ませんでした。
来年は飲もうね。
そして祭りの終わりを感じる明神木の稲穂道。
この夕日の感じと、
もう終わってしまう寂しさが何ともたまりません。
無事に加茂川へ到着し、
川入りを見物。
そして帰町。
途中で提灯をつけて後夜祭へ。
西条校区全体で祭りの終わりを楽しんだあとは、
最後の町まわり。
私が団長として前を歩き、
笛を吹く最後の運行。
もう、歩きながら泣くのを我慢していました。
「最後やったりましょう!」
と声を掛けてくる皆
疲労困憊の中、
「団長、まだまだやるよ!何周でも町まわろうや!」
もう最高の仲間です。
そしてお祭りが終わり
総代から締めの挨拶、
来年からの団長の紹介、
そして町中に響き渡った紺屋町万歳の声・・・
本当に最高の二日間、
夢のような三年間でした。
紺屋町の皆、
本当にありがとう、
みんな大好きです。