12月3日、
いよいよ本番を迎える。
朝起きて会場に行く前に、
開会宣言を練習するが、
初日の疲労と緊張と不安と楽しみと、
やっとここまで来たという感覚がごちゃ混ぜで、
練習にならない。
そんな中、会場に着くと、
笑顔の赤ポロがいっぱいいる。
いつものメンバーがそこにいた。
みんなの顔を見るとグッと楽になり、
その横で組立が始まっていた分科会に使うだんじりを見て、
凄くワクワクしたのを覚えている。
物産展の段取りや、
式典会場などの最終確認をしていると、
各単会がドンドンと会場入りしてくる。
知った顔が挨拶に来てくれ、
「いよいよやな」
「楽しませて貰うよ」
「よー頑張ってきたな」
沢山の言葉を貰う。
正直、泣きそうになった。
本当に嬉しかった。
会場入口のあちらこちらで、
YEGメンバーが握手をし、再会を喜んでいる。
これが、これこそがリアル開催やと。
さぁ、やってやるぞと、
西条YEGメンバーも緊張感もあるが、笑顔でやるべき仕事を進めていく。
それぞれが良い顔をしていて、
それが、とても嬉しかった。
あの日の馬場実行委員長の言葉通りになっていた。
そして、始まった式典。
オープニングムービーが流れ、
稲見ブロ代が入場する。
予定通りの始まりで、会場も盛り上がってくれる。
あれほど練習した開会宣言、
退場時に福森西地区副会長が、
バッチリやったぞという顔で拍手をくれたのを見て、
成功したんやなと確信。本当に嬉しかった。
稲見ブロ代や、徳田大会会長の挨拶、
順調に進む式典を舞台袖で見ながら、
あの県大会の失敗を思い出したりしていた。
そこに少し油断があったのだろう。
参加単会紹介が進み、
同期会長の連中の顔が見えたりして、
少し涙ぐんで浸っていると、
企画委員会から、
「ん?実行委員長。登録者数発表やから出番ちゃうか?」
そう、最後の出番を完全に忘れていたのだ。
小走りで演台までいって、
徳田会長や西条YEGの皆に笑われたのは、
今となってはいい思い出。
横山次年度へのサプライズも成功し、
本当に西条YEGらしい、
締めるところはビシッとし、
遊ぶ部分も大切にする。
そんな記念式典は幕を閉じた。
大会は始まったばかりだが、
かなり気持ち的には楽になった。